【ショートストーリー】物持ちのいい東上家「引越したけど『あれ、テレビが変?』」-HDMIやアンテナケーブルの進化を知ろう!-
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夕食後、東上家のひろ子の携帯電話が鳴った。
「あら? 浩一から電話ね。はいはい」
先日引っ越したばかりの息子からであった。
『母さん? こないだお祝いで買ってもらった4Kテレビがなんかちゃんと映らないんだけどー』
「映らないってどうせまたゲームでしょ? ちゃんとうちの物置からケーブルとかも持っていったのに、変ねぇ」
「わかんないよねぇ。なんでかなぁー」
大きなため息と一緒に、じゃあ、と言い浩一は電話を切った。
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いろいろなご都合により、お引越しは発生すると思います。
その際、いっそのこと……と、家具を買い替えた経験をされた方もたくさんいることでしょう。
さて、そのときにいろいろな問題が発生したと思います。
代表的な家具、テレビなど最たる例です。電気屋さんに全部おまかせ! という方は安心でしょうが、仕組みは知っておいて損はありません。
■TVアンテナの接続■
まず、弊社管理物件ではまず当たらないと思います(内見時はそうでも入居時はほぼ交換するため)が、アンテナ軸線丸出しでつながなければならない場合。カッターやハサミがなければまず加工はできません。
次に手持ちのアンテナケーブルが剥き出しだった場合です。買い替えるのもありですが、手持ちのものを活かして接栓のみをつけると安上がりになります。
その際、接栓・ケーブルに太さがあることをまず説明します。『数字+C』で太さが決まり、数字が大きくなるほど太て強いです。
4C・5Cなどが一般的な住宅に設置されている規格となり、6Cなどはケーブルテレビなどを契約した方くらいしか入手は難しいでしょう。
太さが異なる部品を購入してしまうと加工ができず、アンテナケーブルとしてそもそも機能しません。
また、既に設置されているアンテナや配線により4K・8KBS放送が受信できないということもあります。既存の配線を一新する必要がある場合は大掛かりな工事になるので、ご注意のこと。
しかし、8K以外は意外と以前の設備で映るので、悲観的になる必要は薄いです。
■HDMIケーブルの進化■
機器間を接続するHDMIケーブルを初めて買ったのが地上デジタル放送のテレビを買ったとき、PlayStation 3を買ったとき、という方も多いと思います。
地デジ移行は2003年、PS3は2006年。もう15年以上市場に出回っているものが進歩していないわけがありません。
バージョンは1.0から2.1へと移行しております。
規格が登場した2009年以降のものでないと4K、最新のものでないと8Kには対応しておりません。
4K対応の中でもバージョンが上がれば伝送速度も速いので、新しい分には困ることはありません。
ただし、どれもこれも、見た目も端子も『全部同じ』です。
筆者も見た目で判断しろと言われても、写真のようにケーブルに印字でもされていない限り、見分けることは正直できません。
対応規格が異なってしまった場合、出入力がうまくできないのはもちろん不自然な遅延が発生したりなどと、基本的にいいことはありません。ので、最新機器を揃える場合はよほど自信がない限り、ケーブルも新しくしたほうが安心です。
勿体ない精神でとっておいたものは、使えるときと使えないときがあるということも考えてご利用を><
かく言う筆者、VHSビデオデッキを昨年購入しました。あとD端子までしかないプラズマテレビも入手。
最新機器もいいですが、レトロコンテンツも文化として大事にしていきたい所存です。
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