【ショートストーリー】お部屋で気づいた東上家「あれ、もしかしてうちのお部屋、アレがない?」
「あら?」
その日、ひろ子はトイレの壁にコンセントがあるのにふと気がついた。
トイレ掃除はしていたけれど、今まで気にも留めていなかった……このアパートに住んでから20年近く。
「これは……ウォシュレット用、よね?」
しかし、東上家のトイレには温水洗浄便座、商品名『ウォシュレット』はついていない。ついているのは、ただのプラスチックの便座。はっきり言って今更な一品だ。
もしかして……つけられるのだろうか、と、またも、ふと思うひろ子。
勝手につけていいのか、悪いのか……ひろ子の頭の上をなにやら2人の小人が回り始めた。しかし、長く考えることが苦手なひろ子は10秒経ったところで諦めて、
「不動産屋さんに聞いてみましょう」
と、すっぱりと決めていた。
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さて、ひろ子さんの疑問。
『ウォシュレットって勝手につけていいの?』
これに対しての弊社の答えですが、
『オーナー様が許可を出せばOK!』になります。
使いたいのにつけないのはとても勿体ないので、とりあえず管理会社に聞いてみましょう!
大学時代、家賃を抑えるために1Kの3点追い焚きなしユニットバス6帖……江戸間なので実質4帖半という実に大学生らしい部屋を借りました。そのときに気づきました。それまで自分がどれだけウォシュレット……不動産業的に言うと温水洗浄便座に頼っていたかということに。
3点ユニットバスには多くの場合コンセントがなく、温水洗浄便座が取り付けられません。延長コードでも使えば取り付けられる? ……それこそ無理があります。お客を部屋に入れたくなくなりますし、漏電が怖いです。
その後、社会人になり、住み替えや仕事でいろいろとお部屋を見ることに。
そしてやはりその都度、思ったのです。
コンセントがあるのに、なんでこのお部屋には温水洗浄便座がないのか、と。
いくらお部屋がキレイでも、明らかにそれだけで心情的に一歩見劣りをしてしまうのです。
入居者様の中には自らつける方もいらっしゃいますが、圧倒的少数派です
(もうついている物件のほうが多数というのもありますが)。
最初からあったら……と、勿体ない……と、ご紹介する度に思いました。
もちろんオーナー様から見れば投資的な理由でつけない場合もあります。
設備を増やせばその分をお家賃でカバーしなければならない、というのも事実です。
しかし、温水洗浄便座くらいであれば、そこまで高額な投資ではないと個人的には思います。
それが『ない』だけでその分、空室カ月数が増えてしまったら、それこそ勿体ないと思うのです。
しかし、入居者様側から見て、温水洗浄便座『なし』がメリットになることもあります。
温水洗浄便座の代表的な機能に保温便座、温水製造がありますが、よくよく考えると多少なりとも電気代がかかっていますよね。
温水洗浄便座ありなしを、電気ポットとただのポットの差だと思ってください。保温には電気、コンセントが必要ですよね。
私はそれが嫌で、自室の温水洗浄便座の暖房や温水機能はオフにしています。
またお風呂なども、実は小さな浴槽のほうが水位を得られやすいために、水道代が抑えられます。
あえて一部『機能がない』ということは節約に繋がったりするのです。
このようにご紹介する側からしても、ともすれば陥ってしまう『機能はあれば良い』という盲信。
弊社、東上不動産のお部屋探しはその盲信を乗り越えたプロのスタッフが担当させていただいております。
どうぞお気軽にお問い合わせください!
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